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第5回 スウェーデン・シナモンロール

第5回 スウェーデン・シナモンロール

2020/09/11

 魅力的なデザインの雑貨や家具で注目を集める北欧。この北欧出身の有名なパンといえば、シナモンロールです。フィンランドのヘルシンキを舞台にした邦画「かもめ食堂」でも、おいしそうなシナモンロールが登場しますが、元々はスウェーデン生まれ。今回は、そんなシナモンロールとスウェーデンの文化について学んでみましょう。

カルダモンが香る、スウェーデンのシナモンロール

 シナモンロールが最初に作られたのは、第一次世界大戦後。ですが、材料となる小麦粉や砂糖などが高価で手に入りづらかったため、人々に広まったのは1950年代のことだと言われています。
 スウェーデンのシナモンロールの特徴は、カルダモンという香辛料。「スパイスの女王」とも呼ばれるショウガ科の植物で、爽やかな強い香りが楽しめます。また、北欧のシナモンロールはアイシングを塗るのではなく、ニブシュガーという大粒の砂糖がかかっているものが主流なのだとか。


10月4日は「シナモンロールの日」。Sweden’s Home Baking Councilが1999年に制定しました。

シナモンロールの発祥地・スウェーデンってどんな国?

 スウェーデンは美しい自然に恵まれ、歴史的な建造物も数多く残る国です。特に14の島々からなる首都・ストックホルムには、旧市街地のガムラスタン地区、16世紀に建てられたドロットニングホルム宮殿、ノーベル賞晩餐会の会場でもある市庁舎など、見どころがいっぱい。また、100以上の博物館・美術館を楽しむことができるのも大きな魅力です。


ロマンチックな街並みのストックホルム。

 スウェーデンは寒さが厳しく、日照時間も短い自然環境にあることから、保存食の文化が発達しています。酢漬けのニシンや、グラヴラックス(サーモンを香草などと一緒に漬け込んだもの)は多くの人々に親しまれている料理です。
 また、「フィーカ」と呼ばれるコーヒーブレイクも、スウェーデン文化の特徴のひとつ。スウェーデンの人々は1日のうちに何度か、シナモンロールや軽食とともにコーヒーや紅茶を飲み、家族や友人とのおしゃべりに興じるのだそう。フィーカに欠かせないコーヒーの消費量は、世界第2位と言われています(1位は隣国・フィンランド)。来月10月4日の「シナモンロールの日」には、おうちでシナモンロールを焼いて、フィーカを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 さて、北欧でのんびり過ごした後は、太陽が降り注ぐメキシコへと向かいましょう。ディズニー映画で有名になった「あのお祭り」にまつわる料理をご紹介します。どうぞお楽しみに。

[Reference]
株式会社カメリヤ「シナモンロール特集vol1.〜北米発祥のパン〜」(閲覧:2020年9月9日)
スウェーデン観光文化センター「スウェーデン料理-豊かな歴史、確かな未来」(閲覧:2020年9月9日)
スウェーデン観光文化センター「ストックホルム-北欧の首都」(閲覧:2020年9月9日)
Visit Sweden「Cinnamon rolls and where to get the best ones」(閲覧:2020年9月9日)

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