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第9回 日本・お正月

第9回 日本・お正月

2021/01/08

 明けまして、おめでとうございます。本年もオメガ・コミュニケーションズとお料理旅をどうぞよろしくお願いいたします。
 さて、2021年最初のお料理旅は日本が舞台。知っているようで知らないお正月料理の豆知識をご紹介します。

おせち料理の歴史

 おせち料理の起源は弥生時代。一年の節目節目に神様へのお供えとして用意する料理として中国から伝わり、江戸時代後期には、お正月に食べるものとして定着したようです。
 デパートなどで売られているおせちは重箱に詰められたものが多いですが、その形が確立したのは江戸時代末期から明治時代にかけてのこと。「『箱を重ねる=めでたさを重ねる』という意味を込めた」「多くの料理をコンパクトに置ける」「お客様に振る舞いやすい」などの理由から、重箱に詰められるようになったのだそうです。

おせち
実は「おせち」という名前が定着したのは第二次世界大戦後。それまでは「食積」、「蓬莱」などと呼ばれていたそうです。

お正月の定番・お雑煮

 おせち料理とならぶお正月の定番といえば、お餅の入ったお雑煮。こちらも歴史のある料理で、平安時代から食べられていたといわれています。年の初めに井戸や川から汲んだ水で、新年初めて起こす火を使ってお雑煮をつくり、元日に食べたのがはじまりなのだとか。

 お雑煮の種類は様々で、お餅の形や具材、汁など、地域・家庭によって違いがあります。関西では丸餅を使用し、白みそ仕立てで食べることが多いようですが、関東ではすまし汁に角餅を入れるのが一般的です。
 当社のスタッフに毎年食べるお雑煮について聞いてみたところ、その違いに大盛り上がり。千葉県出身のスタッフはハバノリをトッピングしたり、茨城県出身のスタッフはレンコンを入れたりと、県の特産品を使ったお雑煮を食べている人も。庄内地方のお寺が実家のスタッフは、東日本では珍しい丸餅を使用し、里芋、大根、人参、ゴボウ、油揚げの他に、芋茎(ずいき)を入れたお雑煮を楽しむのだそうです。
 なかなか故郷に帰れない日々が続きますが、おせち料理やお雑煮の違いについて、身近な人々とお話しして、それぞれのふるさとに想いを馳せるのもいいかもしれませんね。

 次なる目的地は日本のお隣・韓国。ドラマや音楽で注目を集める国の美味しい料理をご紹介します。どうぞお楽しみに。

[Reference]
京都調理師専門学校「お雑煮とは?由来などをご紹介!」(閲覧:2021年1月7日)
ぐるすぐり「おせち料理の由来と歴史を知ろう」(閲覧:2021年1月7日)

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