日本の仏像の発展と歴史、種類、形と意味など、豊富なイラストと写真を交えて”仏像のすべて”を明かす、日本で最初の本格的英文解説書。
約2,500年前のインドで生まれ、中国・朝鮮を経て西暦6世紀半ばに日本にもたらされた仏教は、日本人の美意識と深く結び付き、またその他の伝統的な宗教と融合した結果、さまざまな種類の仏像を生み今日に至っています。
一方、近年、日本を訪れる、あるいは在住する外国人の数が急速に増えるにつれ、仏像に接する機会が増すなか、日本の仏像に関心を持つ外国人も次第に増えています。
にもかかわらず、日本に伝わり日本で独自の発展を遂げた仏像の種類、像容、特徴、またその由来や意味を外国人のために系統的・総合的に解説した本はこれまでまったく出版されてきませんでした。本書はそうした関心に応える、日本で最初の本格的な”英文仏像百科”です。
- 約100もの仏像について、大型で鮮明なイラストレーションを1点ずつ交えて詳細かつわかりやすく解説。
- 単に仏像の造形に対する興味に応えるだけでなく、仏教学者としての著者多年の研究を基盤とした学問的な裏付けにより仏教研究者の専門的な関心をも十分に満たす内容を実現。
- 仏像解説編のほかに、「歴史と発展」「仏像に関する予備知識」など参考編も充実、背景に対する理解促進への手助けも万全。
- 国宝・重要文化財に指定された名品の所蔵先、参考図書などを付録に収録。
- 歴史的な最高峰といわれる11点の仏像と現代日本を代表するを仏像作家の作品8点をカラーとモノクロ写真で紹介。
本書はまさに東洋、とりわけ日本の仏教美術に関心を持つあらゆる人たちの期待に応える待望の書といえましょう。